
美容外科フォレストクリニック院長による美容整形情報や美容外科医が感じていることに関するコラム集。
以前のコラムで、『失敗するってことはありませんか?』というタイトルでカウンセリングの重要性について書か せていただきました。今でも時々患者さんから『失敗するってことはありませんか?』と聞かれています(笑)。なかなかコラムまでは読んでいただけていない ということでしょうか。他には、『整形というのは健康な体にやらなくてもいいことをするんだから、当然、害はありますよね?!!』と聞かれたこともありま す。
そういう時、僕の心の中では「自分の患者さんにあとあと体が悪くなるようなことを平気でする医者がいるわけないよ〜」と考えているわけですが(笑)、治療 前の患者さんはそれほど不安だし、医療界が信用されていないという証拠だと思うので、僕は2パターンの回答をしていることが多いです。
1つは、「その通りです。健康上どうしても必要な治療ではありませんので、○○さんの場合は受けない方が良いと思いますし、受けるときっと後悔してしまう と思いますから今のままの方がいいと思いますよ。」というものです。治療のメリット、デメリットを説明しても、なかなか理解していただけない患者さんの場 合は、そう答える方が良心的だと思いますし、不安を抱いたまま治療を受けるといつまでも不安が取れなくて後悔させてしまうと思うのですね。
もう1つは、「治療にはメリットもあれば弱点もあるので、メリットが大きく上回るなら結果は満足できると思います。弱点といっても少し腫れるとか、通院が 必要とか、キレイになるために費用がかかるというもので、将来的に癌になる、他の怖い病気を引き起こすということはないので、害はないと考えてもらって良 いと考えています。」というものです。(ほとんどの患者さんにはこちらで理解していただけます)
僕としては、タバコや不規則な生活、ストレスや偏った食生活の方がよっぽど体に害があるんじゃないかなと思うのですが、「注射」「麻酔」「手術」「レー ザー」「薬」の方が不安の強い患者さんにとっては“体に害”と考えてしまうのだろうと思いますし、そう考えたい気持ちも少し分かる気がします。ある生活習 慣病の持病がある患者さんから、『手術とか薬ってやっぱり害があるじゃない?私は内科で薬をもらっていて医者から飲みなさいって言われてるけど、どこにも 悪いところなんてないからずっと飲んでないのよ。だって薬って体に悪いからできるだけ飲まない方がいいと思って。1回飲んだけど何も変わらないしね。だか ら今は通販で買ってる△□だけ。あれいいよ〜。先生もどう?』と言われました。「、、、、。」(何と言って良いか思い浮かびませんでしたし、手術や処置は “体に害”なので手術はお受けにならない方が良いこと、“体に悪い”薬も処方させていただくことになるので治療は受けずに、まずは内科の主治医と持病を治 していただくように伝えました)美容外科医もカウンセリングでは苦労することもありますが、内科の先生方も大変だなと察しました。美容医療の場合は、生き るためではなく、自分がもっと幸せな気分で過ごすために受ける医療なので、どうしても必要な医療というわけではありません。だからこそ、アフターケアや信 頼関係が他の医療よりも高度なものが要求されるわけですよね。カウンセリングの時に、自分の体を任せられる医者だと感じることができれば、自分の希望を伝 えて安心して任せてもいいと思うのです。そういう医療を僕は提供したいと考えています。