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美容外科フォレストクリニック院長による美容整形情報や美容外科医が感じていることに関するコラム集。
テレビドラマの中の手術シーンで、外科医が『メス!』『血圧は?』などと発しながら、緊迫した雰囲気の中で医療機器の機械音だけが手術室に響いているという光景を見たことがある方もおられると思います。
僕は子供の頃、「お医者さんは人を切ったり縫ったりしてすごいなあ〜、かっこいいなあ」とテレビを見ながら思っていましたし、自分もいつかそんな風になりたいと思っていました。しかし、実際に自分がなってみると、ドラマとは全然違うんですよね!(笑)
手術中に気を抜いてもいい場面というのはありませんが、ずっと張り詰めたままでもないんですね。ここは今回の手術の中の勝負どころです!という場面では フォレストクリニックの手術室も氷のように張り詰めていますが、そうでないときはわりとリラックスした雰囲気なんです。(誤解のないようにお伝えしておき ますが、僕が気の抜けた手術をしているのではなくて、手術というのはそういうものなのだとご理解くださいね(笑))
例えば、脂肪吸引などは患者さんが希望されている部分の脂肪をまんべんなく吸引し、特に気にされている部分はより念入りに吸引します。
僕としてはドラマの俳優さんみたいに、手術開始時には「メス!」とかっこよく言いたいところですが、実際にはそのメスを使って数ミリ切るだけなのですね。はじめの数秒でメスの出番は終わりです。(笑)
吸引が始まりますと、まんべんなくキレイに、体のシルエットが整うように手術を進めていきますが、ドラマでは『先生、汗拭きます!』なんて看護師さんが外 科医の額の汗を拭いているのを見たことがありますが、フォレストクリニックではそうではありません。
額の汗どころか、全身汗だくで患者さんより僕が先に痩せてしまいそうになります。(笑)
(そういうわりには僕は太っていて、痩せてしまいそうになるだけなんですけどね(笑))
ここで思い出すのは、子供の頃の日曜日朝の掃除機かけです。
僕が子供の頃の藤井家では毎週日曜日の朝は兄弟で家事の一部を手伝うことが義務付けられていました。母親が毎日やっていることを日曜日の朝はみんなで手伝 うわけですね。(お母さんは毎日こういうことをしてくれているのか!と子供たちに考えさせる目的もあったのではないかと思います。(笑))
僕の分担は風呂磨きと家中の掃除機かけと廊下と階段のモップかけです。(結構重労働でしたから、今の時代なら虐待ものです(笑))
掃除機かけでは、はじめのいくつかの部屋は丁寧に掃除機をかけますが、早く終えて友達と遊びに行きたい時は途中から作業が雑になるのですね。そうします と、母親のチェックが入って『はじめからやり直し!!』を命ぜられます。僕はそういうことを10年くらいしていたので、すみずみまできれいに掃除機を早く かけることができるようになり、高校を卒業する頃には掃除機かけの鉄人にまでなっていました。(誰も鉄人とは言ってくれませんでしたので、自分が勝手に 思っていただけですが、母親のチェックにも引っかかることはなくなっていました)
当たり前ですが、脂肪吸引と掃除機かけは同じではありません。(笑)
でも、まんべんなく取り残しがないように、手を抜かないできれいに脂肪を吸引する概念はなんとなく掃除機かけのそれに似ているように思うのですね。
と いうことは、僕は子供の頃から美容外科手術の修行をしていたのか!と少し思うわけです。母親は4年前に亡くなりましたが、もし生きていれば「鍛えてくれて ありがとうございました!!」と言いたいですね。今は患者さんから『はじめからやり直し!!』といわれないように今日も僕は吸引を続けています。(ちなみ に言われたことはありませんので、ご安心ください)たまにはこういうコラムもいかがでしょうか?